店舗退去時の原状回復・解体工事をスムーズに終えるための準備とは？
投稿日 2022.11.11
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テナントを退去する際に必要な工事は色々とバタバタしながらになってしまうことが多いですが、時間がない中でもスムーズに引き渡しまで終えられる方法があるのをご存知でしょうか。
解体と言っても原状回復工事や内装解体・スケルトン工事など色々とありますが、そのどれであっても基本は同じです。
工事前にいくつかのポイントを抑えるだけで、後からの指摘や再工事の必要がなくなり、結局バタバタしてしまったということがなくなるのです。
本記事では、原状回復工事などの解体工事の際に気をつけておくだけで業者選びに失敗せず、工事もスムーズに終えるためのいくつかのポイントををご紹介いたします。
原状回復工事とスケルトン工事の違いについて
原状回復工事とスケルトン工事の大きな違いはそれぞれ以下の通りです。
・原状回復工事：内装工事や仕上げ工事、補修工事が発生するか。
・スケルトン工事：躯体現しにするか。
ここでは、それぞれの工事について詳しく説明していきます。
原状回復工事
原状回復工事は、テナント入居前の状態に戻すための解体工事のことです。
オーナー様（貸主）と交わした契約書の通りに元々の状態に戻すため、厳密にいうとスケルトン工事も原状回復工事に含まれますが、原状回復工事の場合はスケルトン工事後でも仕上げ工事も必要になることが多いです。
分かりやすい例を挙げると、入居前の床がカーペットだった場合、今の床を撤去するだけでなくカーペットの施工も行う必要があるのです。
そのように細かい部分まで元の状態に戻す必要があるので、解体以外の仕上げ工事などの作業費用が掛かってしまい、費用が膨らんでいくのです。
スケルトン工事
スケルトン工事はテナント区分の造作や設備などすべて撤去する工事で、最終的には躯体の状態にして終わりです。
『スラブ』と言われる建物の床や天井のラインを現にしますので RC造であればコンクリートの状態になります。
オーナー様に「スケルトンのまま返却してください」と言われた場合は原状回復工事の際はスケルトン工事を行い、返却することになります。
原状回復工事をスムーズに終えるためのポイント
原状回復工事は、急ぐあまり業者選びに失敗してしまったり、工事完了後にオーナー様から追加工事を依頼されて結局バタバタしてしまったりとトラブルが起こりやすい工事です。そんな原状回復工事ですが、いくつかのポイントを押さえておくだけで格段にトラブルが減ります。
ここでは、原状回復工事をスムーズに完了するためのポイントをご紹介いたします。
余裕を持って退去の準備を始める
退去する際に、最も費用を掛けなくて済む方法が『居抜きで引き渡し』ですが、居抜きにしてしまうと全く別業種の店舗などは入居しづらくなってしまうので、オーナー様からなかなか『居抜きで引き渡し』についてYESが出づらいのが現状です。
しかし、次の入居予定者が決まった状態で引き渡す場合はどうでしょうか。
もし、次の入居予定者が同業者だった場合、同じような機材を使うことが多いため、居抜きでも良いと判断してくれる場合が多くなります。
居抜きがダメでも、次のオーナーが再利用したい箇所は残置しても良いということにはなるということは多いので、入居予定者が決まるまで待ったり、入居予定者が決まるくらい余裕を持って退去の旨を連絡することが大切です。
入居予定者が決まるくらい余裕を持った期間とはどのくらいかというと、だいたい半年~1年前などで良いでしょう。
余裕をもって管理会社やビルオーナーと打ち合わせをすることで居抜きで退去できる可能性を高くすることができます。
オーナー様と事前打ち合わせをしておく
度々起きてしまうのが、借主が賃貸借契約書に記載の原状回復義務の項目の通りと思っている部分のみ施工・引き渡しをしようとして再工事が必要になるケースです。
賃貸借契約書に記載の原状回復義務の項目は細かい部分までの記載がないため、貸主と借主の間でトラブルが多発するのです。
また、不動産屋さんの写真を使いまわしている場合もあるので、本来入居時に細かい部分まで写った写真などを撮影していれば良いのですが、入居時は開業の準備などで忙しくなかなか撮影までしているという方はいらっしゃらないのが現状です。
そこで、細かい部分をどうするかについてオーナー様（貸主）と打ち合わせしておくことが重要です。
これを行うことで、再工事がなくなるのはもちろん、設備撤去の手間が減ったりすることがあるので費用削減にもつながります。
この方法は、費用削減のためのポイントとも共通しておりますので、過去の記事にて詳しく解説しております。
是非ご覧ください。
原状回復工事の業者選びは慎重に！
原状回復工事となると解体した後の内装工事が必要になります。
そこで、業者を選ぶ際には『内装仕上げまで施工できる解体業者』を選定されることお勧めします。
しかし、中にはただ『内装仕上げまで施工できる解体業者』を謳っている業者と経験豊富な業者がいますので、施工事例はしっかり目を通しておきましょう。
また、解体業者と内装仕上げの業者を別で発注すると金額が割高になり工事中の連絡などオーナー様へ負担も大きくなってしまうことが多いのです。
そのため、見積もりの依頼や問い合わせをされる際に『内装仕上げまで施工可能か』は必ず確認するべきポイントと言えるのです。
内装屋さんが運営する解体テックは原状回復工事の経験豊富な施工業者です！
いかがでしたでしょうか。
原状回復工事、スケルトン工事は退去の際に必須の工事です。
経験豊富な業者にオーナー様との打ち合わせから行ってもらうことで、費用削減だけでなくスムーズな退去ができる確率が大幅に上がるのです。
解体テックでは、原状回復、スケルトン工事での多くの実績があるほか、運営会社のツクルラボが内装仕上げを行うことで原状回復のための解体工事から内装工事まで一括で行えますのでご検討段階でも気になることがございましたら是非ご相談ください！
